事例の概要
関西在住の田中徹さん(72歳・仮名)と妻の和子さん(68歳・仮名)は、3年前にリースバックを利用しました。きっかけは妻の体調不良と住宅維持費の増大で、夫婦2人の年金収入(月25万円)だけでは将来の医療費・修繕費が不安だったためです。
契約の内容
- 築35年の戸建てを1,800万円で売却(ローン完済済みのため全額手元に)
- 売却後もそのまま住み続けられる、引越し不要、固定資産税も不要、と説明された
- 「ずっと住み続けられます」と口頭で説明を受け契約
判明した問題点
① 家賃が割高 月額賃料が15万円に設定されており、近隣相場より明らかに高い。年間180万円の出費となり、売却で得た1,800万円はわずか10年で底をつく計算。
② 定期借家契約の罠 「一生住める」と言われていたにもかかわらず、実際の契約は2年ごとの定期借家契約。期間満了時に会社側が合意しなければ強制退去になる可能性がある。
夫婦の現状
売却代金を切り崩しながら家賃を払う毎日で、「あと数年で資金が尽きたときどこへ行けばいいのか」と絶望的な状況に陥っています。
⚠️ リースバックの主なリスク(記事のポイント)
- 口頭説明と契約書の内容が異なるケースがある
- 家賃が周辺相場より高く設定されやすい
- 定期借家契約の場合、居住継続が保証されない
- 売却金額が市場価格より低くなりがち
高齢者を中心にリースバックの相談・トラブルが急増しており、消費者センターも注意を呼びかけています。契約前に契約書の内容を細かく確認することが非常に重要です。
