事の発端:甘い営業トーク
賃貸アパートに住む30代夫婦が、近所のマンションの「家賃と同じくらいの負担で買えます!」という立て看板に引き寄せられ、話を聞きに行った。月10万円の家賃と伝えると、営業担当者はタブレットでシミュレーションを見せ「月9万円の35年ローンで買えますよ。頭金もゼロで大丈夫です」と説明した。
罠①:変動金利→固定金利のすり替え
営業担当者が示したシミュレーションは金利の安い変動金利で試算されていた。しかし契約前の見積もりでは、不動産会社に有利な固定金利での契約に変わっており、返済費用は月10万円を軽く超えることが判明した。
罠②:住宅購入費以外の隠れコスト
マンションには修繕積立費と管理費が別途かかる。一軒家でも自ら修繕費を積み立てておく必要がある。さらに35年ローンとなると60代後半まで返済が続き、その間にライフステージの変化で収入・支出が大きく増減するリスクがある。
悲惨な結末:競売へ
子どもの誕生・教育費の増加・収入の変化などが重なり、ローン返済が行き詰まった夫婦は最終的に競売という事態に追い込まれた。競売になると市場価格より大幅に低い価格で自宅が強制売却されるため、売却後も残債が残るケースも多い。
⚠️ 記事が伝える教訓
「家賃と同等の負担でローンが組める」は不動産会社の王道の営業トークだが、信じてはいけない。最初のシミュレーションは変動金利で計算されていることが多く、契約時には固定金利に切り替わるケースがある。購入費以外の管理費・修繕積立費も見落とさないこと、そして自分の収入でローンを無理なく返せるかを冷静に判断することが重要だ。
