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全額繰上償還請求

住宅ローンを借りた人(債務者)が住宅ローンの返済が不可能な状況になり、期限の利益を喪失し、毎月分割払いを打ち切られて残り債務の一括請求に至ることをいう。

主に住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の住宅ローンについて使われる文言。

延滞後に届く通知書で指定された期日までに延滞を解消しなければ、債務の一括請求をされる。

しかし返済は不可能なため、交渉しないと設定された抵当権を行使し裁判所へ競売を申し立てられることになる。

競売は市場価格より安い金額で売却することになり、売却後も債務が多く残るうえ、売却スケジュールは裁判所が一方的に決めるため、通常の引越し作業もままならない。

全額繰上償還請求の通知が来ても「任意売却」を交渉し住宅金融支援機構の同意を得ることは可能であるので、任意売却でできるだけ高値で不動産を売却して債務を減らし、スムーズな引越しを目指すことが望ましい。